トロッコ 2019.11.01

 信心継承をしていくためにはどうしたらいいか。
銀座教会二代、湯川信直先生は「一緒に寄り添って信心しなさい。そうすれば前が倒れても後ろがずっと押してくれる」とおっしゃっておられました。

 例え話として、よくされていたのがトロッコの話です。
トロッコを最初親が押してやる。そしたら子どもが降りてきて押してくれるようになり、気が付いたら子どもが一人でトロッコを押してくれるようになる。次は子どもが孫を乗せてトロッコを押し・・・というようにして、寄り添っておかげをいただくことで代々続いていく、という話です。
これは玉水の大先生から聞かせてもらったのだと、おっしゃっておられました。

 ただ、親子にはよく似た癖がありますから、それで感情的になって対立することもしばしばです。
銀座の先生は「なかなか癖は取れません。しかし癖を分かることができるから、自分に悪い癖があると分かれば予防でき、癖を止めることができます。それを祈りによって止めていきなさい」とおっしゃられています。
そこを改めるということはできないけど、押えていくというのが信心です。

 もし、癖を誰かに指摘されたら神様のお言葉だと思って受け止めてください。
人の言うことを聞くというのも大事なことです。

 家庭の中でも、子どもさんの言うことを聞いていても分かってない、ということがないでしょうか。
子どもが聞いてくれないのは、親が聞いてないからです。
大事なことをキャッチして、言われたことはすぐやるのが一番です。
それはわがままを聞くということではなく、本人が喜ぶことをやる、寄り添うということです。
寄り添って傍にいれば、何かあった時は引っ張ってあげることもできます。

 そして良い癖をつけたら家庭の中は上手くいきます。
意識してやるとだんだん染み付いて習慣になり、良い習慣が付くと相手が変わってくれます。
何をするにしても、まずは私達が率先してやらないといけません。

 私達はもう少し親切にならせていただきたいですね。
子どもや孫達、また、お友達にも親切にして喜んでいただけるよう。
私達の気持ちが伝わって、また子ども達の気持ちが分からせていただけるように、稽古をさせていただきましょう。

         (親先生のお話より)

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