何事も神様に使って頂く 2018.10.01

 「おかげは和賀心にあり」 和(やわ)らぎ賀(よろこ)ぶ心におかげがあるのです。
私どもは内在の神様、分け霊を頂いており、お互いが神の子であるということを忘れてはいけません。
いつも生かされていることにお礼を言いながら、辛い時や悲しい時、痛い時にはしっかりおすがりすれば良いのです。

 信心している人もしていない人も、天地のお世話になっていない人は誰もいません。
信心のない人は、天地のお世話になっていてもそれを神様と思わないでしょう。
それは大変なことです。
しかし教祖様は、それを神様としていただかれる、という道をお開きになられました。

 その頃、金神様は「七殺金神」といって、七墓築くような恐ろしい神様だから、金神様を避けるようにして日柄方角を決めていたそうです。

 教祖様は幼少より信心熱心な方でしたが、教祖様が養子に行った先の養父が亡くなり、次に義理の弟が亡くなりました。
結婚して家督を継ぐと子供達が流行り病にかかり次々に亡くなり、牛2匹まで亡くなりました。

 なんでこんなことになるんだろうと思っていたら、教祖様自身が四十二歳の時に声が出なくなって何も喉を通らないようになってしまいました。
これは金神の祟りじゃということで、近所の人もいよいよ死ぬんかと、噂されたそうです。

 しかし、教祖様が「わたしはどこでどういうご無礼があったら分かりません。わたしも凡夫ですから神様のことは分かりません。許してください。」と謝られたら、金神様がころっと変わられて、「神が本来は命がないところを祀り替えたのじゃ。これからはおかげをさずけてやる。」と言われたそうです。

 その結果、義父から教えて七墓築いたところをひっくり返していただき、そうして金神様の後ろに控えておられた天地の神様が、「わたしの願いを聞いてくれんか。氏子は生かされていることも、わたしが支えていることも、みんなそれを知らない。あなたはおかげを受けたのだから、それをどうかみんなに伝えてほしい。」と教祖様に頼まれたのです。
助けてやってもらいたい、みんなに話してもらいたい。
神は人を助けるのが仕事で、おかげを受けるのが人間である、とおっしゃられたのです。

 神様は人間がおかげを受けなかったら悲しいのです。
しかし私たちはそのことを分かっていない。
私たちがやるべきことは、神様のご都合に合わせて使ってもらうこと、神様に引っ張ってもらうことです。
 そうすれば神様が連れていってくださいます。
その先に必ずおかげが、幸せがあるのです。

         (親先生のお話より)

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