「元を大切に」 2016.02.01

 玉水の大先生は、「人を思うこと人後に落ちず」と言われています。
これは、「親を思う」ということも入っています。
大先生は、もともと親孝行な方でした。
「親孝行」というご自身のモットーが、このお道の教えと合ったのだと思います。
それで、水を得た魚のように、教えを実行していかれたわけです。
大先生は自慢をされる方ではありませんが、「親を思う、人を思うことは誰にも負けない。」と言われたということは、そのことをご自身のモットーとされたということだと思います。
どこまでも、できていないから、「親を思い、人を思うこと」を一生懸命にしていかれたわけです。
決して、自慢話をされているのではなく、そういうことが、願いであったのだと思います。
そのことが、「実意、丁寧、神信心」という、このお道の教祖様の御信心と、ピタッと合われたのです。

 若い方の中には、「親孝行なんてかっこ悪い。」と言われる方がおられますが、そんなことはありません。
親は命の元なのです。そういうことを外しては、絶対にいけません。
 そして、一番の親は、ご先祖様であり、天地です。
私たちは、天地の分霊を頂いているのですから、元を大事にしなければ、天地にいることはできません。
「かっこ悪い」と言われても、親を大事にして下さい。
いつの時代でも、親孝行ということは大切なことです。
なおざりにすることは、決してしないで頂きたいです。
特に、これからは人間性を大切にする時代が来ております。

 経済には限界があります。
経済が豊かになるといっても、どこまでなるのでしょうか。
豊かになるということも大事ですが、そういうことよりももっと、神様に生かされているということ、神様の偉大なお働きを分からせてもらうということが大事であろうと思います。

 人を思うということは、お互いに神様の子として、親・子・孫の家族、そしてお友達を大切にして頂きたい。
金光教は、あいよかけよで立ち行くお道ですから、どうぞ助け合って頂きたいと思います。
そして、世界の平和のために、みんなで助け合ってまいりたいと思います。
あの人が悪いとか、この人がきらいだとか思わないで、この世に生を頂いていることがありがたいのだ、という見方で見ていかれると、人を大切にできると思います。


 (親先生のお話より)

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