「はやがわり」 2015.06.01

 教会では何の稽古をするのかと言うと、当たり前のことを有り難く喜べる、有り難く感じる稽古をするわけです。
これが人生を幸せに生きていく一番の秘訣です。
当たり前のことを喜ぶ。
なかなかできませんが、「できない、できない」と言っていても、できない訳で、私共には御教えがあるわけですから、その御教えをかみ締めながら、当たり前のことを喜ばせていただきましょう。
例えば、トイレに行く、食事をする、お風呂に入る、掃除をする。
なんやかんや面倒臭いなと思ったときに、そこを思い変える訳です。
その稽古、「はやがわり」言うんですか、ぱっと思い変えをする。
母もよく、その稽古をされておられました。

 お参りするということも大事な事で、何も無いときにお参りする、お礼参りですね。
事があったときは皆さん、何が何でも、と思ってお参りされます。
しかし、何も無いときこそ、しっかりお礼参りをさせていただきましょう。

 一日は、月の初めのスタートですから、初め良ければすべてよしで、なんでもお参りさせて頂いて、先月のお礼をさせて頂きましょう。
そして喜ばせてもらう、ということだと思います。

 今月は月末に夏越のお祭りがあります。
昔は上半期感謝祭並びに夏越の大祓い、と言っていました。
上半期のお礼ですね。
中には、またお祭りかという方もおられるでしょうが、このお祭りで喜ぶ稽古をさせてもらうのです。
そう思って、お参りされる方、御用される方、中には忙しくて食事もされなかった方いろいろですが、みんなで頭を揃えて頭を下げて、上半期のお礼と下半期の無事を願わせて頂く。
それを神様は一番お喜びになられるのです。

 どうぞ、当たり前のことを喜ぶ稽古をしてください。
そうすればことがあっても絶対に大丈夫です。
ちょっとショックを受けると精神的に揺れ動くことがあります。
人間ですから、時にはパニックになることもありますけれども、すぐに思いを変えるのです。
パニックになってグラグラっときても、「命を頂いているからこそ、いろんなことが起きるんじゃから」と、思いを変えるのです。

 教会にお参りして、神様から生きる力のエネルギーを頂き、そして、お話を聴いて、思い変えをするのです。
いろいろと工夫していただければ間違いないです。

 (親先生のお話より)

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