天 地 道 2015.03.01

  教祖様は、「御霊を大切にしなさい。」とおっしゃっています。
そして「死んだ御霊はお墓と家の間を行ったり来たりする。」とも言われています。
ですから、亡くなったご先祖様も身近に感じられるという気がします。
表は私どもの生活、裏は御霊様の生活ということだそうです。
また、玉水の大先生も表がこの世であれば、裏はあの世であると言われています。
つまり、プラスの世界とマイナスの世界が引き合っているのではないかと思います。

 皆様も天地の道理をご覧になれば、お分かりになると思いますが、この世にはプラスのエネルギーとマイナスのエネルギーがあります。
私どもはどちらかというと、マイナスのエネルギーより、プラスのエネルギーの方がいいと思いがちですが、マイナスのエネルギーもないと、釣り合いがとれません。
この世とあの世とも、釣り合いがあると思います。
ですから、信心をするということは、このバランスを分からせて頂くということでしょう。
幸せといっても、ずーっと何もかも恵まれていたら、本当の幸せにはならないと思います。
人生には、マイナスの事柄も起きてきますから、それでバランスがとれて、喜びが増すのではないでしょうか。

 また、元気な人は健康が有難いということが分かりません。
そして、喧嘩ばかりしています。いけませんね。
でも、体が弱くなると喧嘩する力もなくなります。
また年を取ると、しんどくなるし、「やってやろう!」と思っていても忘れてしまいます。
それでいいのです。体が弱ってくれば、優しくなってきます。
若いときのままでは、ありません。
それでこそ、私どもは人間としての値打ちがあるのであって、マイナスを嫌わないようにして下さい。

 どうも、おかげ信心というとプラスばかりを考え、マイナスを考えない事が多いです。
それでおかげが頂けない事があるのです。
良いことばかり起きると思ったら大間違いで、悪い事もおかげです。
「光」は「影」のおかげで光るのです。
影が濃いければ濃いほど、光は明るく輝きます。
絵画でもバックが暗ければ、人物は明るく浮き出て見えます。
コントラストが大事なのです。
私たちも、つらいことや苦しいことや、病気をしたりすることで、自分の人生がぐっと光り輝くと思います。
この寒さも、「体に気をつけなさいよ。気を張ってやりなさいよ。」という励ましだと思います。

 つらい、苦しい、しんどいと言っても、命を頂いているからそうなんです。
なんでも、そこをお礼を言って頂きたいと思います。
そうすれば必ず元気を頂けます。
心配が重なって「影」になり、神様の「光」を遮っているのです。


 (親先生のお話より)

 前ページへ戻る