「峠」  2013. 09.01

 病気を患っておられる方が、信心によって良くなっていくことは、非常に有難いことです。
病の器である私共も、ほっておくと病気になるところを、それをほっておかずに神様のお力を頂いて支えて頂き、神様に入って頂き、元気な体で日々を過ごさせて頂けば、ずっと元気でいられます。
その神様にお縋りする気持ちさえ忘れなかったら、大丈夫です。

 そして先代親奥様が、「病気には峠がある。峠を越さないと絶対に良くならない。」と、よく教えて下さいました。

 これは病気以外にも言えます。
何事にも峠はあります。
一時、何をしても良くならない。
どんな薬を飲もうが効かない、どんなに健康にいいと言われることをしても良くならない時があります。
そんな時は、下っている時ですが、これが上がりかけたら大丈夫。
特に信心をすると、神様がめぐりも取って下さいます。
病気だけじゃなく、その病気をひっぱるめぐりも取って下さいますから、ちょっと症状がひどくなります。
そこのところを気をつけて下さい。
治るのにも時間もかかりますが、その代わり、峠を越した時はすごいです。
根を切ってもらえます。
それまでが手間でも、慢性化するよりは根を切って頂いた方が良いですね。
そうして、「自分が生きているんじゃない、生かされているんだよ」、ということを教えて下さるのです。
そして、生きている限りは、みんな問題を抱えています。
それは仕方が無いことです。

 しかし、振り返ってみると、ひとつひとつ難しい問題もクリアさせて頂いて、皺ができるわけです。
この皺、ひとつひとつが幸せの皺です。
だから、なにもかも揃っているのがおかげではないんです。
いろいろある中で、ここまで来させて頂いていることが素晴らしいことなんです。

 難はみかげ。難は、おかげの元。
うまくいかないことがあったら、「難を喜びに変えていけ、という勉強が足らんのじゃな」と思って下さい。
そうして想いを変えていかれたらいいと思います。
そこは、自分では出来ませんから、お取次ぎ願うんです。
そうすると、神様がそういう想いに、だんだんと変えていって下さいます。

 自分は生かされているんだという幸せを、感じさせて頂く稽古を、共々にさせて頂きたいと思います。

 (親先生のお話より)