「親のない子?」  2013. 05.01

 神様は私共のことを「神の子」とおっしゃった。
教祖様の所へ神様が出られ、「みんな神の氏子だぞ」とおっしゃったんです。
しかし、私共は神の氏子という自覚が足りません。
ただの人間じゃ、親のない孤児じゃと思っている。
だけど親がいるんです。
神様が心の親、魂の親です。
その親のお力が無かったら、私共は絶対に助かっていきません。
救われません。

 どうしてかと言ったら、私共の体の中には、神様の分霊が宿っているからです。
だから、その分霊を育てていく」ということが「信心する」ということです。
育てないとただ我情我欲だけで生きます。
動物的な勘だけで生き、神様の氏子としての生き方をしません。
戦争をしたり喧嘩したり、相手をやっつけることしか考えない。
だけどそれは、神の子としての本来の人間の姿ではない。
神の子としての魂が育たないといけませんから、そこを信心で育てるんです。

 私共はもっと神の子としての自覚を育て、そして伝えていかなくてはいけません。
神の子ですから、天地の親神様のところにつながっているわけです。
両目のモニターを通して全て見ておられる。
なんにもごまかしがききません。
だから、嘘をついたら神様はみんなお分かり。
分霊は神に通じていますので、心の状態をお分かりです。

 私共は神の子なのですから本来はみんな幸せなんです。
だけど、なぜ不幸になるかといったら「わしが」でやるからです。
神の子として生きたらいい、それだけのことです。
神の子は、共に助かろうとします。
みんな仲良くやろうとします。
世界を一つにしようとします。
だけど我情我欲はそうじゃない。
破壊的です。
だから、そういう思いでやりますと世界は破滅します。
戦争などは典型的な我情我欲の生き方です。

 だけど、私共の中の神様のお心、神の子としての御霊はそれを嫌っておられます。
私共はなんでも、神の子としての心をもっともっと育てさせて頂くことが大事だと思います。

 どんどん育っていけば、だんだん有難くならせて頂けます。
そして、いつも神様がついてくださるから心が楽になり安定するのです。
イライラしたってどうもならん、と思うようになりイライラしなくなります。

 その神様の心を生かして育てさせて頂くことが信心の稽古です。
少しでも教会でお話を聞いて頂いて、そして日々の生活で確認する。
もっともっと喜ぶ稽古を、そして、神の子としてみんなが喜ぶ生き方をさせて頂きたいと思います。
「そんなこと損じゃ」という方がおられるけれども、それが徳になるんです。

 みんな生まれたところが違い、思いが違うけれども、みんな神様の子なんですから、そこのところで繋がって頑張ってまいりたいですね。
みなさんが喜ばれるような大きな働きをさせて頂ければ有難いと思います。


 (教会長先生のお話より)