「信 徳」  2013. 02.01

  先代先生はお話の中で「信心をして先ず、おかげを受けなさい。」「信心をして信徳を積みなさい。」と言っておられます。
もちろん、困った時をおかげ頂くんですけども、信心として、「もう一つ進んで、信徳を頂きなさい」ということですね。

 どういう事かというと、今、天地のお働き、無限のお恵み、そういうものが分かる人になって頂きたい。
暑さ寒さも、ちゃんと彼岸で止めて下さる。
そして四季折々、私共が生かされている。

 太陽の光が無かったら、物も育ちません。
私たちの命であるお米は、雨が降って日が照る、ということがありませんと、おいしいお米には育ちません。
その他諸々、いろんな果物も何もかも同じです。
それらの事から、天地のお恵みを分かって欲しい。
それを分からせて頂く事が、徳を積むことだそうです。
身体で感じること。
頭だけで分かるのではなく、体で感じることです。
そりゃ、本を読んだだけでも分かります。
しかし、体でお徳を頂くには、暑い時に暑さをありがたく受けること。
寒い時にも、ありがたく暮らさせて頂くことが、信徳を頂くことになります。

 玉水の初代大先生のお話にもありますね。
「天地の財産をしっかり相続しなさい。
それが、お徳を頂くこと。」だと。
相続の仕方はいろいろありますが、まずは何事にも感謝すること。
特に、つらい時に不足を言ってはいけません。
つらい時に感謝をする生き方をしたら、お徳に変わります。

 有難い時は、誰でも感謝できます。
辛い時、経済的にも大変な時に参拝させてもらうのは大変です。
「宝くじが当たったら、ずーっとお参りしようと思う」と言う人がある。
そんなのは誰でも出来ます。
私共は神様の子として、手元に無くてもお参りすることが、お徳を頂くことになるんです。

 もっとお徳を頂けるのは、人様に信心を伝えること。
分かってもらうことです。
お友達や家族に理解してもらう事は、すごく大切な事ですね。
しかし、なかなか難しいことです。
自分が信心を分かっていないと、伝えられませんからね。

 信心が分かるとは、どういうことかと言ったら、めぐり深い自分であること、神様のおかげを頂かないと死んでしまう、どうにもならんお互いであるということを自覚することです。

 どうぞ皆さん、生きた信心をさせて頂きましょう。
さあ、何が生きた信心か。皆さんで考えて現してみて下さい。
そして大きな信心を頂いて参りましょう。
先代先生は「おかげを受けるのは結構。だけどお徳を頂いて下さいよ。」と言って下さっています。
生きた信心ですから、人を活かすんですよ。どうぞ共々に参りましょう。

 ありがとうございました。


 (教会長先生のお話より)