「仲良し円満」  2012. 7. 1発行

 私共は、信心でおかげを頂いていこうとしているわけですが、どこに一番力を入れたらいいのか。
それは、家族が仲良くすることです。
これが一番大切なところです。
親子の情は、仲良くしていたら絶対にうまくいきます。
子供もいい子に育ちます。

 子育ては、子供を責めてはいけません。
信心継承ということについても、信心しない子供を責めるのではなく、自分が二倍信心すればいいのです。
「私が、子供の分まで二倍信心させて頂こう」とね。
誤解してはいけませんよ。
「自分が子供の分まで、何もかも二倍していこう」ではなくて、「自分自身が家庭の中で、二倍良い親になれるように頑張っていこう」という事です。
子供が信心継承して、家の意志を継いでもらえるよう、そういう親になるように。
そういう稽古を倍させて頂きましょう。
「そんなこと、しんどくて出来ない」と思う人は、神様によくお願いしたら、させて下さいます。

 そして、子供の言う事も「そうか、そうか」と聞き入れる稽古をして下さい。
息子さんや、お嫁さんの言うことを「そうか、そうか」と聞いてあげること。
いろいろ思うことや、感じることがあっても、腹に納めて家の中に波風が立たないように対応していくこと。
この辛抱が信心ですよ。
そして、孫さんも可愛がってあげると、家の中も穏やかにいきます。
こういう家庭内が仲良く暮らせる工夫をして下さい。

 家庭の中で家族仲良く円満に暮らすために、時には家族の反発も跳ね返すような図太さも要ります。
家族から無茶を言われても、すぐに、ぐったり、しょんぼりしないように。
本当は、「もう生きたくない、もう死にたい」と、気が弱々しくなる場合があっても、私共には神様から託されたご用が残っているのですから、早々に死んではおれません。
少しでも長く生かして頂いて、お礼の気持ちでこの信心を子々孫々に伝えられるように稽古をさせて頂かないと、神様から託されたご用が出来ていないことになりますからね。

 また、家族の中でもいがみ合うことなく、自分から頭を下げるようにして下さい。
「嫁さんが悪い」「自分が正しい」とか、そんな事にこだわらないで、自分から頭を下げていけば円満解決になると思います。
でも現実は、なかなか大変ですね。
実際は、口に出していい事を言う気分にはならないかもしれませんが、何にしましても、日々を仲良くしていくように心がけていきましょう。
仲良くしようと気をつけていると、ふと「ごめんなさいね」の一言も出てくるようになるものです。
そういう稽古をして下さい。

 こういう前向きの生活の工夫を行っていると、家族にも心が伝わって、信心も伝わるようになるでしょう。
そう思って、ぜひ皆さん、ひとつ生きた信心をしていき、信心を実践に現していけるような、おかげを頂いてまいりましょう。

(親先生のお話より)

教話:高須教会長 安部孝次郎先生