「人生を変える三つのこと」   2012. 6. 1発行

 宗教は、かつて弾圧されたという歴史があります。金光教もそうですが、教祖様は妥協なさらずに、じーっと辛抱していかれました。どんな宗教でも、神様のおかげを頂いているということは同じですが、金光教には金光教のおかげというものがあるのです。それは、教祖様が独自で開かれた、三つの大きな事、「不浄(汚れ)」「毒断て」「日柄方角」ということです。

 昔は出産とか、女性の生理とかが「不浄」と言われていました。でも、そういうことがなければ子孫繁昌にはならないですね。健康であるという証拠です。昔は、出産の後は神参りしてはいけないという風習がありました。が、教祖様は「そんなもの関係ない。出産もおかげを受けなければできない。」と、そういうものを皆、取り払われたのです。また、死んでから五十日は忌みが明けるまで神社参りしてはいけないという風習もあります。

 しかし、皆さんは死んだ時もお届けをして下さい。「ただいま亡くなりました。どうぞ、霊のお道立て安心。葬式のご都合、経済のお繰り合わせ。親類縁者が参りますが、どうぞ皆さんが来られますように。」とお繰り合わせをお願いしなければいけないのです。

 次に「毒断て」ということ。「あれを食べませんので。あれを断ちますから・・・。」と神様にお願いしますね。茶断ちとか、断食とかがそうですが、これが一番ご無礼です。もっとひどいのは、「自分の命と子供の命をかえて下さい。」とお願いする人がいますが、そんなことを言ってはいけません。命の出入りは神様がなさるのですから、心配されなくても、子供さんの身体丈夫、寿命長久、無事をお願いすることです。たとえ、可愛い子が死にかけていても、自分の命ではないのですから、神様に「助けて下さい」と言ってお願いすればいいのです。

 最後は「日柄方角」について。日柄方角は言うにおよばず、普請、作事、何をするにも気にしなくてよいのです。結婚式でも仏滅の日にしてもいいのです。仏滅の日は空いていて時間を気にすることもなく、サービスもいいし、良いことばかりです。普通の人は仏滅を避けますが、私共は教祖様の信心を頂き、信念を頂いております。ですから、その真似事でもいいからさせて頂きたいと思います。

 また、親のつけた名前が気にいらなくて変える人がいますが、名前を変えても何も変わりません。それよりも、心を変えて頂いて、人生を変えて頂く事が大事だと思います。『三つの大きなこと』は、全てが道理に合っていますね。

(親先生のお話より)

教話:高須教会長 安部孝次郎先生