「新年のご挨拶」   2012. 1. 1発行

 神性にめざめよう 明日に向かって 教会設立四十年を迎え

高須教会の皆様、平成二十四年の新しい年をお迎えになったことをお喜び申し上げます。
昨年の東日本大震災をはじめとする国内のできごとを思うにつけ、こうして新しい年を生かされていることが、例年よりも強くありがたく感じられます。

 「想定外」のできごとによって、「絆」の強さを改めて感じ、一人で生きているのではないこと、震災で亡くなられた方の分まで生き、霊様のたちゆきを祈らせていただくことが私どもの生きる意味のひとつだとも思います。
また、世界の各地で起こっている紛争や飢餓などに対しても、平和の実現を祈らせていただくことの重さを感じました。

高須教会では、昨年八月に咲季子様が御誕生されました。
このことは高須教会の信奉者にとって、新しい花が咲く季節を迎えることを意味すると思います。
本年は高須教会設立四十年の年となります。
先代先生が御帰幽になり、三年後の昭和四十九年(一九七二年)に、山波の地から尾道の東端、高須の地に高須教会は生まれました。
設立当時のことを知っている人も少なくなり、設立後に生まれた世代が多くなっています。
四十年といえば、設立当時に生まれた人もすでに「不惑」(まどわず)と言われる年です。
また、世代が交代している長さともいえます。
設立して長く経ったことも喜ぶべきことではあります。
しかし、単に長いだけではなく、そこには長い歴史を通して築かれてきた「信心生活」の結実がなければならない。
「継承」の実が見えることによって、張り詰めた時間の経過がもたらしたありがたさがうかがわれるはずです。
本年度の信心目標もそこにあるといえます。
一人ひとりの「神性」のめざめが広くつながりを持ち、強い警鐘を期することを思うのが、「明日」に向かう高須教会の私どもの今でなければと思います。

(親先生のお話より)

教話:高須教会長 安部孝次郎先生