「天地の妙薬」 2010. 3. 1発行

 教祖様は「この道は祈念祈祷の道ではない。話を聞いて助かる道だ。」と言われています。

お話を聞いて頂く事は、非常に大切な事です。

天地の道理、神様の思し召し、神様のお計らいを皆様方が少しでも分かって頂くと、ずいぶん気が楽になられると思うのです。

心のコリを取って頂くわけです。

教会は、心の療養所なのですから、お参りをしてお話を聞いて頂き、心も体ももみほぐして天地の薬を頂くのです。

 毎日お参りをされている方は、毎日同じような話をくどくどと聞いて「面倒くさい」と思われるかも知れません。

例えば、「生かされている」という事についても、「ああ、その話は何べんも聞いた。よう分かっておる。」と言いますが、それが本当に心の底まで届いているでしょうか。

 「私は以前は、よく参っていましたが、今は信心も分かりましたから、参るのもやめました。」という人がありますが、そんな事は絶対にありませんよ。

「現在」が大切なんですよ。昔は分かっていたと言うても、今は分かっていないでしょう。

本当に分かっているのなら、現在も信心を離せません。

時々刻々おかげを頂いていきませんと、大変な事が起こるかもしれませんからね。

 「一夜漬けの分かり方」では、とても信心が身についたとは言えません。

漬物でも、何度も何回も漬けていませんと、良い味はなかなか出てきませんね。

皆さんのご家庭には、信心の匂いがしていますか。教会で匂いをよくかいで帰って下さい。

そして、ご家庭でもその匂いがするように、家庭の中で作っていって下さい。

この匂いが家庭にしみていくと、もう大丈夫。だから、そこまで道がつながっていくように。

 教会でのお話は、神様からのお言葉です。

私が言うのも変ですが、全くその通りなんですよ。

神様は体がありませんので、私の体を使って話されているのです。

だから、私も皆さんに話しながらも、「私自身も聞かせて頂いている」という姿勢です。

「お前はどうなのか」と自問自答しているのです。

皆さんは「こりゃあ、私の事じゃ。反省しないと。」という姿勢で聞いて下さい。

「他山の石じゃ。」というような他人事のような気で聞いていたのでは、進歩はありませんよ。

「人の事を言うておられるんじゃ。」とか、気楽に聞き流さないように、もっと本気で聞いて頂きたい。

「自分に話して下さっているんだ。」と本気で聞いて実行して下さっていたら、絶対におかげは頂けますからね。

 おかげを頂くことに遠慮はいりません。

おかげは受け得、受け勝ちですから、どんどんおかげを蒙って、中国地区一の頂き大将になって下さい。

みんな誰も問題を抱えています。しっかりおかげを頂いて、助けて頂けますように、共々に努力させて頂きましょう。


          (親先生のお話より)