「大 欲」  2009. 9. 1発行

 玉水初代大先生は「大欲に生きなさい」「大欲を持って助かっていきなさい」と言っておられます。

ありがたい教えです。私共が本当に幸せになるために、肉体的にも精神的にも助かって行かなければいけないということです。

 仏教などは「この世は無常だから、助かるためには何もかも捨ててしまって、心だけ悟ればいい。」という教えです。

しかしこれでは、人間として社会を渡って行くのは難しいでしょう。

だから世渡りしていくために、社会的な幸せを頂き、心身共に助かっていこうという欲。

それが、この道の信心の歩み方です。無常だから骨折り、頑張るのです。

世間は常に流動しているのですから「この世ははかない」と言っているばかりではすまされません。

 例えば現在、公害が進んでおり、地球の現状は大変です。

ここは何としても、神様にお許しを頂いて乗り切りませんと、人類への影響も大変。

だから私共は立ち行き、信仰について勉強をして世界のお役に立つようになる。

玉水初代大先生はこのことを 「大欲に生きなさい」と申されているのです。

 近頃の若い人達の中には働きたくない人、労働の嫌な人が居りますが、働くのが嫌では食べていけません。みじめなものです。

 「嫌だ、嫌だ」と言って取り組まなかったら、生活することが難しくなります。

辛抱して働くことが、人間社会を生きていくためのルールですから仕方ありません。

だから皆さんはご家庭で「元気で働かないと貧乏するよ」と話して下さい。

そして、働くことを喜びとするような人になれるように教えてあげて下さい。

働くことに喜びを見出している人には、働くチャンスも次々にあるでしょうが、仕事を怠ける人は豊かにはなれません。

豊かになれない人は「宝の山におりながら、そのことに気付いてない」人達です。

 この道は天地繁栄の道です。豊かになって助かる道なのです。

ですから「何でも」という気持ちで頑張らして頂いて、道をつけて頂きましょう。

他人より少し多く頑張って、正直に、実意を持って生きて頂きたいです。

そして、社会の人に認めて頂けるようになりましょう。

人より少し多くの努力をしたら、神様はそれ以上のおかげを下さいます。

神様も先代先生も一緒になって引き上げて下さいます。

だから神様や先代先生の教えに従って、しっかりお縋りしましょう。

 先代先生がおられなかったら、この高須教会はありません。

御恩を忘れなければ、いくらでもおかげは頂けます。

そのためには、よくお参りをして、よくお話を聞き、努力を惜しまないことです。すると信心がわかってきます。

先代先生のお徳を偲びながら「豊かに暮らせるようにしっかり助けて下さい」と、よくお願いして繁昌のおかげを頂いて下さい。

 皆さんの周りには神様がいっぱい居られます。

それがわかるとおかげの中で生きていることにたくさん気付けるでしょう。


          (親先生のお話より)