もしも皆さんの家庭が、波風が立たない平穏な家庭で、何も言うことなしの家庭ばかりでしたら、皆さんはきっと今頃は申し分のない暮らしになって、お参りもなさらないでしょう。
しかし、家庭の中が今ひとつだから、今日もこうしてお引き寄せを頂いているのです。
私共は最近、恵まれすぎてきて、あれこれと至れり尽くせりになっている事を忘れ、お礼が足りなくなっています。そういう中で子育てをしたものだから、子供に「感謝すること」を教えるのを忘れていた。
私達も、自分達の今日の姿を「当たり前じゃ」と思ってしまっている。
玉水の初代大先生のお言葉を借りましたら、私共は「神様の御物を横領してきた」わけです。
神様にして頂いた事を忘れていた。
こういう考え方で子供を育ててきたから、子供さんも忘れている。子は親の生き方のまねをしますから、輪をかけた状態でしょうね。
こういう状態でいたら、何かコトが起きた時、崩れてしまいます。
「わしが、わしが」で「己が生きている」のですから、己がつぶれたら、みなつぶれてしまいます。
そうなると、精神的な病気にもなりやすい。
何もかも自信を失って、なかには本当に死んでいく人もいます。
が、これでは困ります。
何のために親が苦労して産み育てたのか、分からないことになります。
子を産み育てるのには、両親の気持ちがピッタリと合わないと良い子は育ちませんね。
ですから、子供さんが居られる家庭では、夫婦が仲良く良い家庭の手本として、自分達の姿を子に見せるように頑張って下さい。
先代先生は「主人を拝め」「家内を拝め」と教えられましたが、この教えの意味が分かるでしょう。
家族の事も同様にです。
何があっても他人様は笑うだけ。助けてくれるのは家族だけですから。
私達もなかなか頑固ですよ。家族に物を頼まれても、なかなか言う事を聞きませんね。
だからまず、私達が先に家族と仲良くすることを実践すること。自分から「仲良く」の実践をして下さい。
腹を立てたりしないで「今が自分もおかげの受け時じゃ」と思うて下さい。
私共は足らん者ばかりです。
うまくいっておるようでも、それはまぐれで、今後の事もどうなりますやら分からないですね。
ここのところを玉水の初代大先生は「日に日に生きるが信心なり」とおっしゃっているのです。
毎日毎日が、おかげを受けていかないと立ちゆかない。
だから、毎日毎日を真剣に過ごし、生かして頂きましょう。
そして、人から「あそこはみんなで仲良く、よく頑張っておられるなあ。」と言うてもらえるような家庭になるように。
「あんたのところは皆、仲良く明るく元気がいいね。
何でそんなに出来るのか。」とうらやましがられるようになって欲しいものですね。
頑張っていきましょう。
しっかり信心して、しっかり祈っていくより他にはないですよ。
(親先生のお話より)
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