喜びの真実 2007. 12. 1発行

 世間に出ると、口上手でお調子者の方がよくもてるようですが、心がいい人で人ざわりもいい人が好かれるでしょうね。

私達はそういう「感じのいい人」を目指しましょう。

だから皆さん、「良い言葉」を使う稽古をして下さい。

「いやじゃのう」「つまらんのう」などの、マイナス志向では進歩しませんから。

でも誰もマイナス志向で暗い言葉を使いやすい。

そういう言葉を吐くと、気が楽になるのでしょうか。

いつもマイナス志向で「つまらん」と言うていると、本当にそのようになります。

 先代先生も言われているように「念の具象化」ですよ。

先代先生のご信心は「感謝だ」と言いますが、感謝・感謝と口先で言うていただけでは駄目ですね。

常に「有り難いなあ」と思っていないといけません。

この「有り難い」という思いが具象化して「喜びの真実」が現れてこないといけないわけです。

だから、「有り難い・有り難い」と有り難いことばかり思っていますと、本当に有り難いことばかりが起こってくる。

これが「念の具象化」です。

 だから、皆さんも「今日はいい天気ですね」「気持ちがいいですね」「有り難う」など、プラス用語を使うように気配りしてください。

プラス志向でいるように稽古していると前向きな思いが具象化して、喜び事が実現するわけです。

家庭の中でも、グサッと心に刺さるような言葉を出さぬこと。

家族のいい所を探して誉めてあげましょう。

 親は「何でこの子は、こんな人になったんじゃろう」と思っているでしょうし、子供は「何でこんな家に生まれて来たんじゃろうか」と思っているかもしれませんが、これが「めぐり合わせ」というものです。

大きな神様のご意思になることが大切です。

たとえ不満があってもヤケにならないように。

神様は全てをお見通しされてるのです。

親孝行をして親先祖を大切にしながら暮らしていたら、必ず子孫が繁栄すると教えてくださっているのですから。

 親孝行について、子供さん達にも話して下さい。

「親孝行せえ言うんか」と子供さん達は怒るかもしれませんが、「当てつけているんじゃないよ」と一言断りを言って、親孝行の大切さを教えてあげましょう。

「親を大切にするから、人は人としての価値があるんだからね」と。

 神様は私共が人間だから、神様の氏子として人として認め、こうして豊かな生活を与えてくださっている。

でも、これに気付かないで慢心して、人間が獣(けだもの)のように成り下がっていたら大変なことになります。

ここが恐ろしいところです。

 信心というのは、分かりやすく申しましたら、要するに神様を中心にしてものを考えること、まず「神様在りき」なんです。

でも信心のない人は、まず「人間在りき」から考えている。

ここが一番大きな問題点です。

 神様が一番もとに在る。

だから私共、この人間社会は借家なんです。

人類が今、神様から与えられた借家に住んでいるわけです。

でも借家ですから家賃を払わないと追い出されてしまいます。

この神様に払う家賃は金ではありません。

「ありがとうございます」の心です。


     (親先生のお話より)

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