大儲け  2006.9. 1発行

 『湯川安太郎信話』(第二集)の「信心の光の前に不安の闇なし」を読んで頂きました。

生きていく上で、特に若い人は「生きることが苦しい!」という問題があるでしょう。

年寄りの人にはその年なりに、それぞれ悩みがあります。

玉水教会の初代大先生がお話されているのは「お互いに一生懸命に働いてきても、大借金を残したのでは申し訳がない。」ということです。

借金が残るということは、今まで自分がそのような生き方をしてきたのですから、今後はプラスに転じておかげを頂けるように前向きに行くより他にありません。

「儲かる」という字は、『天地を信じる者』と書きます。

「天地を信じた者は儲かる。」のです。

 最近は人生も長くなりました。

昔は「人生五十年」と言っていましたが、現在は「人生八十年」となり、三十年も寿命が延びました。

暇が一杯あり過ぎます。

何もすることがなかったら退屈で仕方がないでしょう。

しかし、病気をしたり、人間関係(家族のこととか)で苦労したり、経済のことで苦労させられたり、退屈しないようにいろいろなことがあります。

これが値打ちがあることであり、尊いことなのです。

ですから信心をしたら「皆、儲かる」のです。

 一日中、あくせく働いていても、それがよい方向に転換していくかどうか、一寸先のことは誰にも分かりませんから、神様を信じて行くより他はなく、神様より当てになるものは他にはありません。

 私どもが今日あるのは、親・先祖のおかげであり、天地のおかげです。

私どもが作り出した資源などはありません。

天地の働きの邪魔をしているだけのようなものです。

そのように思うと、もったいなく、ありがたいですね。

したがって、いろいろ不満なこともあるでしょうが、私どもの周りに起きてくる事象は、全てがおかげなのです。

「大儲け」です。

 「儲かる」商売の仕方は、儲けたお金をお客様に喜ばれる方向に使うことです。

そうすればもっと儲かります。

商売でも信心でも共通点があります。

今頂いている目先のおかげだけで喜んでいるようでは、十分ではありません。

私どもは末々までの安心のおかげを頂けるようにする必要があります。

そのためには、日々頂いている「おかげ」を使い切らないようにして、子供さんやお孫さんたちがますます健康で繁盛されるように、おかげを貯めておいて下さい。

大きな信心をして下さい。

 「参っても参っても楽にならない!」という時が、徳を貯めている時です。

この貯めている「お徳」を子供たちやお孫さんたちに伝えるためには、「お徳には使い方があること」や「神様を信じると儲かること」を教えて頂きたいものです。

天地の信者にならないから網からないのです。

目に見えたおかげは「おかげを頂いた」と家族に話をしますが、当たり前と思うようなことは話をしないから、信心を間違うのです。

楽をして、うまくいくことが信心のおかげと誤解している人がありますが、手間をかけさせていただく事が、喜びになるようにすることが大切なところです。
 
 神様が非常に手間ひまをかけてお造りになられたこの世の中ですから、ここのところを十分にお礼申し上げましょう。


     (親先生のお話より)

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