神心  2004. 7. 1発行

 「我が力ですると思うな。みな親神の恵むところである。」と、いつもこれを覚えていて、辛い時や苦しい時は心の中で唱えてください。

 大先生も言っておられるように「神様に食べさせて貰え。」です。自分で食べようと思うから苦しいのです。

 借金で苦しんでいる人は、それを少しでも早く払えるように、そういう生き方をしていくことです。人並みなことをしていたのではお金は払えません。

 始末をしながら辛抱していたら段々と神様が払ってくださります。すると人並みな暮らしができるようになる。

 しかし、ちょっと経済状態が上向いてくると「自分が頑張ったからこうなった」と有頂天になって散財をしたりする。

 だから「自分はそういうハンディがあるんだ」と思って信心をさせて頂くように。今まで以上に頑張ってお参りさせて貰って「我が力ですると思うな」の心で辛抱努力をすれば良いわけです。

 こういうことを神様はちゃんと教えてくださっているのです。「神様はご主人。自分は番頭さん。」ですから、自分の意思を出すのではなく、神様の言われるように実践していけば良いのです。

 病気の時も同様です。「病気を通して生かされていることを分かりなさい。」と神様が教えてくださっているのです。

 健康で過ごせていることは非常に有り難いことで、当たり前のことではありません。このことが良く身に沁みて分かったら病気は治ります。

 皆さんの中には人を見て"うらやましい"と思われる人があるかも知れませんが、そんな人はなかなかおかげを蒙れません。

 神様は私共みんなに平等におかげをくださっています。誰も恵まれていますが、悩みや問題の無い人はありません。

 みんな生命を頂き、多少の差はありますが、恵まれています。また、足りないのが伸びるチャンスになることもあります。だから余りことを責めたりうらやましがったりしないことです。

 まず家族を責めないこと。みな神様のお計らいの上での出来事です。神様は「足りない所に気付かせて貰え。」とおっしゃっているのだと思って。

 信心継承も「どうして、うちの嫁は信心継承をしてくれないのか」と責めないように。嫁が信心してくれるように、先ず自分が大きな気持ちになれるように頑張ってください。

 私共は、仙人のように山中にこもるのではなく、この日常生活の中でいろいろ気付かせて頂き、悟らせて頂くように、日々の稽古を続けさせて頂きましょう。

 みんな手探りですが、求めて前進していきましょう。求める姿勢があれば少しずつでも前進させて頂いて楽になります。


     (親先生のお話より)

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