「ともに祈りをあらわそう」   2004. 1. 1発行

 高須教会信奉者の皆様、明けましておめでとうございます。
ご家族おそろいで良いお正月をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

 昨年は世界的にはイラク戦争の勃発、SARSの流行、北朝鮮問題など暗い話題が続き、今後の世界情勢に不安を感じさせる一年でした。
国内では景気回復の兆しが見えてきたものの、こちらも難問山積という中で年末に発生した日本人外交官襲撃事件は平和国日本にとってショッキングな出来事でした。
これからの自衛隊派遣にしても現地での無事を祈らずにはおれません。
このように混沌とした世相の中でも、私たち金光教信奉者は今を喜び、将来に希望を持ち明るい信心生活を送りたいものです。

 また十一月には南極で皆既日食が観測され、金環食、ダイヤモンドリングなど自然の神秘的な現象を見ることができました。
南極のペンギンたちは空が暗くなると不安から騒ぎ出し、また完全な黒い太陽になると、じっと声を潜めていました。
天文学を知らない古代の人類もきっと太陽に対して畏れを抱き、また明るい光を取り戻すと安心と共に深い感謝の念を抱いたと思います。
現代においても天地自然の偉大さ、大きな恵みを感じたひとときでした。

 さて今年は「サル」年です。
サルというと「サルまね」「サル知恵」など、あまり良いイメージがありませんが、サルたちも親子、家族の愛情は非常にこまやかなものがあり、昨今の家庭崩壊、家庭犯罪を見ますと逆に「サルまね」と見習わなければならない点もあるかもしれません。

 高須教会の今年のテーマは「ともに祈りをあらわそう」です。
私たちの心の中にある祈りを生活の中で具体的に実践、行動にあらわす年であると受け取らせていただきます。
憲子先生はよくご教話の中で「重い荷物を御広前に置いていきなさい」とお話されますが、昨年のいやなこと、難問は神様にお預けして、新しい気持ちで今年の信心に取り組み、共々に頑張らせていただきましょう。


     (親先生のお話より)

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