− 何事も させてもらう心で − 2023/06/01

 
 私たちは、せっかく神様が助けたいと思っていても、ついつい我が入って余計なことをしてしまいます。
「物事に時節を待たず苦をすること」というみ教えがありますが、あれがそうです。
勝手に余計なことをして、結局遠回りをすることになります。

 病気でもちょっと辛抱すれば治るのに、イライラして変な薬を飲んで、それが原因で悪化してよその病院に行ってまた別の薬をもらう。
今度は飲み合わせが悪くて苦労する、なんてことになるのです。

 私たちの体はなるようになるのですから、オートマチックのスイッチを入れたらいいのです。
それを私たちの勝手な考えでするから、ややこしくなってリズムが狂う。
時節を待ってちょっとご祈念させてもらう、そしたら必ず良くなります。

 神様から見れば、大きな病気も小さな病気もありません。
みんな一つです。
病気を通じて氏子に「我が力で生きると思うな、生かされていることに気づけよ」と言ってくださっているのです。

 歳をとると大きな病気も増えます。
神経痛があるときは、「これが神様を隔てる痛みじゃな。自分の力で歩こうと思っているからこうなるんじゃな」と思ってください。

 神様は自然に治してくださるのですから、心配なさらずによくお願いしてください。
自分でやらない、我が入らないように、神様のお邪魔にならないようにお参りさせていただいて、一筋に神様にお礼とお詫びとお願いができるように頑張って参りましょう。

 まずは「生かされてありがとうございます」が元だと思います。
辛く苦しくとも、命があるから辛く苦しいのであって、ここのところをしっかり押させておかないといけません。
そして、自分はすぐ気が変わり、不足に思い、物事に対して恐怖心を抱き迷いやすい、そういう自分であるということをしっかり分かって神様に足してもらいましょう。

 「何事も神にさせてもらう心になれば一切が成就さしてあげる」という神様のお言葉があります。
上手にできることもありますけど、なかなかできませんから、私たちは稽古をさせていただくわけです。


 (親先生のお話より)

 前ページへ戻る