− 心の道場 − 2021/08/01 |
銀座教会初代親先生のお話に、「心の中に修行道場を持ちなさい」とあります。 このお道では「表行より、心行をしなさい」と言われています。 火の行や水の行、断食などしなくてよいのです。 心の中に「修行道場」を造って、今日のような暑い日は、火の行をしているのだ、大雨の降った日は、水をかぶって水の行をしているのだと思い、またお腹が痛くて食べることができない時や検査の時は、断食の行をさせていただいているのだと思って、過ごして下さい。 楽な時は誰でも嬉しいし、楽しいですが、辛い時にどうやって修行するかです。 それは心の中に自分の「修行道場」を造って、祈らせてもらい、色々な問題を乗り越えさせていただくのです。 生きていれば、暑い日、辛い日、人間関係で悩む日と色々ありますが、そういう稽古をしていかれると、喜ぶことがだんだんと上手になってきます。 すぐにはうまくいきません。 失敗する時もあります。 カーッとくる時もあります。 ですから、常日頃からご祈念の時に、心の「修行道場」の予想を立てておくのです。 そうして、家族の間でも何かあった時には、「そうじゃね、そうじゃね」と全てを受け入れていけるようになって下さい。 腹の立った時は、お腹を横にするような恰好をしたりして、ユーモアで家族を笑わせ、なごませてあげるようになればいいですね。 修行させて頂くことで、喜ぶことが上手になるのです。 何もなくても、おかげは絶対に頂いています。 命を頂いていること。 暑い中でも生かして頂いていること。 汗が出ること。 汗が出なかったら病気です。 都合の良いことだけが、おかげだと思っているのは間違いです。 そのために苦しい思いをし、難儀をするのです。都合の悪いこと、いやなこと、辛いことから逃げずに、喜んでいくことです。 そうすれば、楽にいけます。 怖い、辛いと、うろたえて逃げようとするから、難儀なことが起きてくるのです。 神様にお願いしながら、何事もやらせていただけば、元気で乗り越えさせていただけるようになります。 これが、このお道の「真の信心、真のおかげ」ということになるのです。 (親先生のお話より) |